会長賞 「オクシズ郷島の手筒花火」
審査委員長 講評
私がこれを良いと思ったのはまず目線です。
花火はどうしても全体を撮ったりして、目線が全体に行きがちです。しかし、平尾さんは花火を支えている人に注目して撮ったところがとても素晴らしいと思います。目線が低くてその火花の方向性がすごくわかりやすいし、火花も全体的に散りばめ画面いっぱいに配置した事が見事です。
なかなかこういう目線で撮るのは難しい。着目点がとっても良いと思います。
受賞者コメント 平尾 正志
ご存知「どうする家康」で思いは争いのない平和の実現でした。
火薬を、武器から花火という平和利用にしたのは大御所家康。
駿河国現在の静岡、南アルプスの手前「オクシズ」で手筒花火の実演を撮影。
竹の切り出しから火薬の詰め、点火、最後のハネまですべて一人の花火師の業。
火の粉のシャワー、花火師の表情、ハネの瞬間をねらいました。
会長賞を受賞との報を頂きありがとうございました。
撮影データ
カメラ=オリンパスOM SYSTEM OM-1
レンズ=M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO (100mm)
ISO=1600
シャッター速度=1/30s
絞り=f/20